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統合WEBマーケティングに関する記事は、長くなったので複数の記事に分けて公開していますので、参考にしてみてください。
前回の記事:中小企業向けに特化した統合WEBマーケティングとは
次の記事:統合WEBマーケティングの調査・分析
記事の一覧まとめ:[もくじ]中小企業向けに特化した統合WEBマーケティング
統合WEBマーケティングは、以下のような特徴があります。
一般的なマーケティング戦略を中小企業向けに再構築することで、机上の空論ではなく、実現可能なマーケティングプランとなっています。
- 顧客を「資産」として認識する
- マーケティングメッセージの統合
- 反復可能なマーケティングシステム
顧客を「資産」として認識する
マーケティング費用はコストと考えられてきましたが、ITなどのテクノロジーが発達したことによって、マーケティング費用に対するROI(投資収益率)が比較的簡単に計測できるようになりました。
顧客を資産として考えると、マーケティング費用に対するROI(投資収益率)が明らかとなります。
ROI(投資収益率)が明確になると自社の事業セグメントが投資対象として、株式投資や不動産投資などのように、事業セグメント単位で比較ができるようになります。
株式投資や不動産投資とは異なり、自社事業は「事業内容について熟知している」「企業努力次第で改善の余地がある」などの点から、状況が把握できる上にコントロール可能な部分が多いので、非常に良い投資対象となり得ます。
マーケティングメッセージの統合
経営資源を特定のエリアや顧客カテゴリ(ニッチ市場)に一点集中するとともに、マーケティングメッセージまたも一つに絞り込むことによって、マーケティングの効果を高めることができます。
マーケティングメッセージの不統一は、例えば「営業部門とサポート部門」「オンラインとオフライン」などの間で起こる可能性があります。マーケティングメッセージの不統一は、そのまま企業ブランド価値の低下につながってしまいます。
顧客インサイトの調査・分析からマーケティング戦略のプランニング・実行までのプロセスを進めていく段階で、「ユニーク」「明確な」「一貫性のある」マーケティングメッセージを策定する事で、マーケティング戦略のROI(投資収益率)の最大化を図ることができます。
反復可能なマーケティングシステム
マーケティングは経験や感覚に基づいてプランニングされることが多くありました。
その理由はマーケティングデータの収集・分析に、非常に手間とコストがかかっいたからです。
特に、経営資源の限られている中小企業において、その傾向は顕著で、マーケティング効果の測定が為されていない事がほとんどです。
試行錯誤する上で、上手く行ったマーケティングを仕組み化することによって、経験的・感覚的に行われてきたマーケティング手法か精錬され、ROI(投資収益率)ベースの実測値に基づいた反復可能なプロセスとなります。
また、従来のマーケティング手法ではテストマーケティングする際にも、中小企業にとってはそれなりに覚悟がいる経営資源が必要でした。
また同時に、中小企業は競合他社と差別化を図り、ニッチ市場でマインドシェアを取るためには特定カテゴリに一点集中する必要があるので、テストマーケティングの結果が事前の予測と違っていると大きなダメージを受けるケースも多くありました。
しかし、テストマーケティングにおいてもWEBマーケティングを中心に活動することにより、テストマーケティングの経営資源を最小限にとどめ、また特定カテゴリに一点集中して事前予測と違っていた場合にも容易に修正が可能となります。
また、SNS(ソーシャルネットワークサービス)などの双方向のコミュニケーションの増加によって、お客さんとのコミュニケーションの接点(タッチポイント)が大幅に増加し、顧客インサイトの調査・分析からマーケティング戦略のプランニング・実行までのプロセスを効率的にスムーズに行うことが可能となりました。
従来のマーケティング方法とWEBマーケティングにて得られた顧客インサイトなどを組み合わせて、スピード感のある、反復可能なマーケティングシステムを構築することが可能です。