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Asia・ASEAN諸国やBRICsが成長するとかなり前から言われていますが、日本の都市はどれくらいの規模(どれくらい置いてけぼり喰らうのか)なのか軽く気になったので、2025年の東京・大阪、その他都市のGDP予測ランキングを調べてみました。
参考引用元や過去(2008年と2012年時点)のGDP予測ランキングが気になる方は記事最後のリンクを参照してみてください。あと、統計的に細かいところ(全ての都市をピックアップしたわけではないとかいう問題とか...)は無視しておおまかに書いてます。
参考にしたのはマッキンゼーとプライスウォーターハウスクーパース(任意にピックアップした都市)の資料です。
2008年時点の世界都市に対する東京・大阪の予測GDPランキング
2008年時点でプライスウォーターハウスクーパースが公表した資料によると、2008年時点の世界都市に対する東京・大阪の予測GDPランキングは下記のとおりです。
1位 東京
2位 ニューヨーク
3位 ロサンゼルス
4位 シカゴ
5位 ロンドン
6位 パリ
7位 大阪
8位 メキシコシティ
東京はなんだかんだで強く、我が地元大阪も頑張っています。ただし、2008年時点でも東京のGDPは大阪の約3.54倍あります。
GDPは東京に集中しているのは明らかですが、IT業界でも地方が注目されつつあるので(地方再生や、地方ベンチャーなど)、地方のGDPがどんな感じで推移していくのか要チェックなのかなと思います。
で、2025年の東京・大阪のGDP予測ランキング
下記は、McKinsey Global Instituteの資料の一部です。
青い文字の都市は開発途上国、赤い丸マークを付けたのが日本の都市です。
具体的な数字は分かりませんが、色々な資料を見たところによると東京と大阪のGDPの差はさらに広がっていくようです。
で、上位都市には中国の都市が多数ランクインしてくるようです。
shanghai(上海市)、beijing(北京市)、shenzhen(深セン市)、tianjin(天津市)、chongqing(重慶)、guangzhou(広州市)などです。
東京がTotalPopulationでトップなのには、ちょっとビックリしました。よく言われている通り人が多いんですね。
で、重要なのは画像中の一番右端の列 Households with annual income over $20,000[Households with annual incomes greater than $20,000 in purchasing power parity (PPP) terms](要約すると、経済学的なフィルターを通した後の$20,000より多い家計年収)で、東京・大阪の世帯収入が多そうだと錯覚してしまいそうですが、年金受給者も含まれていそうなのでこの結果から東京・大阪が元気だとは判断できません。
ですが、2025年時点でも東京・大阪ががそれなりの家計年収のランクであるのは、購買力があるということなので良いことですね。
TotalHouseholdsで大阪のランキングが大きく下がるのは、レポートにもあるとおり年収$20,000以下の層が他の国で大幅に増えるからなのかと推測できます。
ただし、TotalHouseholdsで中国以外のAsia・ASEANの都市がほとんどランクに入ってないのが気になります。
まとめ
個人的には、思っていたよりもAsia・ASEAN諸国やBRICsのGDPの伸びは市場にとって急な変化ではなさそうです。
変化がゆっくり起こるということは、日本は徐々に悪くなっていって…ある日ふと気がづくと取り返しがつかない状態になっていそうな気がします。
大企業はここ数年の間、余る資金で海外の企業を買収して海外展開を進めているようです。
中小企業であってもリスクヘッジとして日本市場の他に海外市場で外貨を稼ぐ仕組みを作っておいたほうが良さそうです。おおよそ2025年までには日本市場と同じくらいの規模の事業になるようにしたいものです。
人口の減少、国債の暴落の可能性、ハイパーインフレの可能性など、あまり日本国内は明るいニュースがありませんので。
今回やってみて、資料から読み取れることが意外と多かったので、また元気な時に追記していこうと思います。
参考引用:
McKinsey Global Institute Urban world: Mapping the economic power of cities
Wikipedia-域内総生産順リスト