This post is also available in: 日本語 (Japanese)
著者のジョン・ケープルズはアメリカの広告業界で58年もの間活躍した伝説的なコピーライターらしいです。
400ページ程に渡りコピーライティングのノウハウについて書かれている、非常に中身の濃い本です。
コピーライティングの良し悪しで売上が変わる(実際、本の装丁を変えるだけで売上が異なる)くらいにコピーライティングの技術は重要です。
本書「ザ・コピーライティング」は古い本で古典に分類される本ですが、現代でも繰り返し使われている基本的な方法を勉強することができ、コピーライティングについて悩んだり調べたりする時間を考えると非常にお買い得な本でおすすめです。
ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
Contents
- 1 ザ・コピーライティングの要約
- 1.1 第1章 これが新しい広告戦略だ
- 1.2 第2章 広告は見出しが命
- 1.3 第3章 どんな見出しが1番注目されるか
- 1.4 第4章 効く見出しはこう書く
- 1.5 第5章 35の見出しの型-効果は検証済み
- 1.6 第6章 どんぴしゃりの訴求ポイントを見つけるには?
- 1.7 第7章 「テスト済み広告」と「テストしない広告」
- 1.8 第8章 熱意をこめてコピーを書く方法
- 1.9 第9章 コピーの出だしはこう書く
- 1.10 第10章 効くコピーはこう書く
- 1.11 第11章 コピーの売り込み効果を高める20の方法
- 1.12 第12章 誰もがぶつかる問題を避ける方法
- 1.13 第13章 こうすればもっと問合せが増える32の方法
- 1.14 第14章 最大数のお客にアピールする方法
- 1.15 第15章 どんなレイアウトとビジュアルが1番注目されるか
- 1.16 第16章 小スペース広告で利益を上げる方法
ザ・コピーライティングの要約
第1章 これが新しい広告戦略だ
コピーライティング・広告の結果を科学的に管理する重要性についての章です。
ブログ運営などインターネット上ではデータが集計しやすく、広告の効果を検証しやすいので、明日から使わない手はありません。
第2章 広告は見出しが命
Googleの検索結果では、タイトルと少しのディスクリプション(要約)しか表示されません。
タイトルで興味を持ってもらわなければ、サイトに訪問してもらえる可能性も減りますので非常に勉強になる章です。
第3章 どんな見出しが1番注目されるか
成功した見出しの例が書かれています。
ブログの場合は過去記事のうち、アクセス解析(ほとんどはGoogle Analyticsだと思いますが)から(自分のやり方に合った)効果的な見出しが見つけられると思います。
第4章 効く見出しはこう書く
効果的な見出しの書き方について事細かに書かれている章です。
少し言葉を変えるだけで、コピーライティングの効果が大きく変わるということが良く分かる内容です。
第5章 35の見出しの型-効果は検証済み
効果的な見出しの型(雛形・テンプレート)について書かれている章です。
自分で書いた見出しのチェックや、他の人が書いたコピーライティングの分析に役立ちます。
第6章 どんぴしゃりの訴求ポイントを見つけるには?
訴求ポイントを見つけるコツと、訴求ポイントによる広告の効果をデータを交えて説明している章です。
訴求ポイントを外したコピーライティングは"非常に良くない"ということが良く分かります。
第7章 「テスト済み広告」と「テストしない広告」
広告をテストすることの重要性と効果について説明している章です。広告をテストせずに大きな宣伝広告費をかけてしまうと、非常に良くない結果になってしまいます。
ブログ運営では比較的簡単にテストできるので、便利な時代になったなと思います。
第8章 熱意をこめてコピーを書く方法
コピーライティングにも熱意が必要な理由や、書き始めるのに苦労した場合の話など、先輩に精神論の相談をしてもらっているかのような章です。
第9章 コピーの出だしはこう書く
コピーライティングの出だしの書き方について、豊富な具体例に解説が書かれている章です。
ブログのタイトルでも出だしに苦労するケースは多いと思いますので、非常に勉強になります。
第10章 効くコピーはこう書く
コピーライティングのうち、効くコピーのタイプ、慎重に使うべきコピーのタイプ、避けるべきコピーのタイプなどについて説明している章です。
コピーライティングは上手に使えば効果的ですが、良くない使い方をすると諸刃の刃になると気づかせてくれる内容です。ブログの釣り目的のタイトルなども気をつけたい所です。
第11章 コピーの売り込み効果を高める20の方法
コピーライティングの効果を高めるコツについて説明されている章です。
効果的なコピーライティングを書く方法は昔から変わらないんだなと気付かされる内容です。
第12章 誰もがぶつかる問題を避ける方法
地味な商品や扱いにくいテーマについてのコピーライティングをどう書くかについて説明されている章です。
このような内容はなかなか聞いたり調べたりすることが難しいので非常に役立ちます。
第13章 こうすればもっと問合せが増える32の方法
ネットビジネスやブログの場合CVR(コンバージョンレート)の改善方法に近い内容です。
本書では紙媒体が前提となっている内容もありますが、ブログ運営の場合でも十分応用可能です。
第14章 最大数のお客にアピールする方法
ネット上ではロングテール理論などの考え方もあり、単純な最大数のお客にアピールする方法を実行しようとすると苦労します。
自分がターゲットとするカテゴリの中において「最大数のお客にアピールする方法」と考えると良い結果になるのではないでしょうか。
第15章 どんなレイアウトとビジュアルが1番注目されるか
広告のレイアウトとビジュアルの具体例について解説されている章です。
ブログに写真を載せることの効果が良く勉強になります。
第16章 小スペース広告で利益を上げる方法
本書では小スペース広告と言うと新聞の案内広告を想定していますが、ブログで言うとGoogleAdwordsやfacebook広告を出す時の参考になります。
その他、「第17章 頭の体操10問-成功した見出しはどっち?」、「第18章 広告をテストする17の方法」などの章が続きます。
特に本書の一番最後の書かれている「すべてを小規模でテストするまでは、大々的な費用をかけないこと...」のくだりは胸に刻んでおきたい言葉です。