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長年コーチングを行ってきた方の著作なので、人にコーチングを適用するための技術が詳しく書かれていることが特徴です。
本の売り文句には、アメリカで有名な企業(フォーチュン500)や機関(NASAや米国国防総省)が導入している実績があると書かれているくらいです。
コーチング系の本は「人を動かす」というハッキリと定義できない事が話題なために、個人的な経験則や曖昧な事が書かれている本が多い中、しっかりと体系立てて説明されている点が本書の良い点です。
アファメーション
コーチングを勉強する意義は、自分自身を律する事はできても、大きな仕事をしたり組織に所属して管理職である場合には社内・社外のチームの能力を引き出す必要がある点にあります。
(一般家庭の場合なら、家族内と家族に関係ある人との協力関係を円滑にしたり、効率的にしたりなどが考えられます。)
そのような状況でどのようにチームの能力を高めるかというのは非常に重要な事です。
自己啓発本と同じような印象を受けるかもしれませんが、一般的な自己啓発系の本に比べて抽象的で(抽象的でないと他の人に伝える事が難しい)、自分自身の啓発というよりかはコーチングを勉強するのに向いている本です。
コーチングは、チームメンバーに強制を強いて動いてもらうのではなく、自発的に自ら進んで動いてもらう事を目指します。
さらに、チームメンバが苦痛を伴う努力をして動くのではなく、前向きな努力を行い、努力を続けた結果「習慣」になるように導くような方法をとります。このような方法を取ると、指導する側にも指導される側にもストレスの少ない関係を作ることができます。
ビジネスの場面では年齢を重ねるごとに管理職的な仕事を求められるのは必然ですし、起業したり新規事業を起したりする場合には、なおさら必要な技術となってきます。
また、プライベートでもコーチングの技術を知っていると役に立つこと間違いなしです。