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俗に言うマッキンゼー本のうち、おすすめの一冊です。
戦略コンサルティング会社として有名なマッキンゼー・アンド・カンパニーがどのような方法でコンサルティング(問題解決)をしているか?がよく分かる内容の本です。
著者はマッキンゼーで働いていたコンサルタントの方で、コンサルティング・ファームのロジカルシンキングによる分析を中心に進められる問題解決の流れがまとめられています。
マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (ソフトバンク文庫)
マッキンゼーなどのコンサルティング会社の優れているところは、大学を卒業して数年程のキャリアの人間がクライアント先のCEO(その業界の専門家である場合が多い)などの幹部に提案できるレベルのプレゼンテーションを作る方法が確立されている点にあります。
ロジカルシンキングに代表されるコンサルティング手法を学ぶ意義は、自分が経験不足もしくは専門でない分野において、その業界で経験豊富な専門家に対して提案できる方法を学ぶ事ができる点だと思います。
また、自分が詳しい業界のコンサルティング営業をする際であっても、問題解決する場合にはクライアント先によって独自の問題(企業風土・文化・外部要因などが原因による)を抱えている場合がほとんどです。
そのようなケースにおいて、仮説を立て情報収集した事実に基づいてロジカルに考えて進めていくコンサルティング手法が有効に働きます。
最近では色々な業界で「提案型営業」が大事だと言われるように、コンサルティング会社のコンサルタントだけでなく営業マンであってもコンサルティング能力が求められるようになりました。
最初からすべてのコンサルティング手法を学ぼうとすると大変なので、コンサルティングする際のコツを簡単にまとめてくれているという点で本書はおすすめです。
また、他のロジカルシンキングのおすすめの本については過去の記事「ロジカルシンキングを勉強するためのおすすめ本」にて紹介していますので、参考にしてみてください。