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著者独自のマーケティング戦略フレームワークである「BASiCS」というツールを中心に、マーケティング戦略の基本を浅く広く解説している本です。
マーケティング戦略の基本を勉強したり、総合的にマーケティング戦略をチェックしたりするのに役に立つと思います。
図解 実戦マーケティング戦略
全体を通して、マーケティング戦略をステップごとに分けて論理的に考えて行くためのコツが紹介されています。
紹介されている内容自体はどこかで聞いたことがあるような基本的な事ですが、実戦で使うとなると簡単なフレームワークでもなかなか応用することが難しいのが実情です。
個人的にマーケティング戦略のお手伝いをさせていただいた経験によると、検証すべきデータがなかったり、経験則による直感などでマーケティング戦略を決めていたために戦略的に考える方法が分からないという場合がほとんどです。
戦略を論理的に考えた経験がない場合には難しく感じるかもしれませんが、マーケティング戦略はある程度のレベルまで細分化して考えることで効果を発揮します。また、論理的に考えることで従業員や外注先に仕事を割り当てて管理する事も容易になります。
考えるべき要素が山ほどあるマーケティング戦略を、基本的なフレームワークに当てはめて整理して考えるのに役に立ちます。
マーケティング戦略の内容自体は基本的なことが多く、また豊富に図解されていることで分かりやすくなっています。
フレームワークに当てはめてマーケティング戦略を論理的に細分化して考えることで、個々の事象の予測が付けやすく、その結果マーケティング戦略の予測が付きやすくなります。
本の表示にあるとおり「使える戦略は数値化できる」状態まで、マーケティング戦略を説明してくれているのが良い本です。
本書は経験則による直感で決めていた戦略から精錬されたマーケティング戦略にするために非常に役に立ちます。