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マインドマップやフォトリーディングを広めた事で有名な神田昌典氏の本で、経営戦略の問題をクリエイティブに解決するためのツールの紹介と説明、問題解決に関連する知識をまとめた内容となっています。
全脳思考
第一章で論理だけでは上手く解決できない問題が出てくる時代になってきているという説明からはじまり、その解決方法として第二章にてU理論の紹介をしています。
U理論については、U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術の本が大元です。
第二章は感覚的な部分が大きく占めるので、けっこう難解に感じます。
そして第三章では論理だけでなくクリエイティブ思考による問題解決の事例として、東京マラソンを例に説明が進みます。
第四章になってクリエイティブに問題解決するためのツールとして、全脳思考モデルが紹介されています。
全脳思考モデルとは、簡単に説明すると今現在の状況からスタートして目標の達成を考える論理的な順番(1→2→3→4)ではなく、目標が達成された理想状態から感性をフルに働かした順番(4→3→2→1)で解決方法を見つけるツールのことです。
第五章は感性的に考えることについての解説。全脳思考モデルが有効に働く理由の解説ととっても良いと思います。
第六章・第七章はロジカルシンキングとクリエイティブ思考によるイメージで問題解決する方法の紹介です。
第八章はまとめの部分です。実際のコピーライティングの事例が紹介されていて、クリエイティブ思考による問題解決方法をどのようにコピーライティングに落とし込むのか参考になります。
全体を通して、感覚的なことをストーリー形式で説明しているのが難解な事、全脳思考モデルの説明以外に色々と詰め込み過ぎた事が本書の内容を難しく感じさせているのではないかと思います。
しかし、全脳思考モデルはクリエイティブに問題解決方法を考えるという場合には非常に役に立ちますので、ぜひ試してみることをおすすめします。