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本書は過去の記事で紹介した「問題解決プロフェッショナル」と「問題発見プロフェッショナル」の内容を「戦略パワーを高める4つの力」という分かりやすい形でまとめて簡単にし、豊富な具体例を交えて説明しているという本です。
個人的な感想だと、過去の著作は問題解決の分析を中心とする職業の人のための入門書みたいな感じでしたが、本書は分析を中心としないようなビジネスマンでも現場で使うことができる内容となっていると思います。どの本においても、図やチャートが豊富なため非常に分かりやすいのが特徴です。
戦略パワー・プロフェッショナル-問題解決力を鍛える「4つの力」
「問題解決プロフェッショナル」は"ゼロベース思考"や"ロジックツリー"などの問題解決の技術を詳細に説明して、その後それらの技術を使ってどのように問題解決していくのかという流れとステップが書かれています。
「問題解決プロフェッショナル」を紹介した過去記事はこちら。
「問題発見プロフェッショナル」は問題発見のための構想力についての説明のあと、問題を発見するための一般的なフレームワーク(付加価値分析・ユーザリティ分析・ABC分析など)の簡単な使い方と説明が書かれています。
「問題発見プロフェッショナル」を紹介した過去記事はこちら
本書では上記の2冊の内容のエッセンスがまとめられて、具体的な事例とアドバイスがたくさんあって分かりやすくなっています。
大きく4つの「フレーム力」「コンセプト力」「ロジック力」「ポジショニング力」という形に分けられています。
フレーム力とは、「問題となる領域の"範囲を的確に切り取る"判断力」である。
(P32)
例えば「フレーム力」が大切なのは、問題発見や問題解決するにあたって、どのような切り口・視点から問題を定義するのによって、問題も解決策も変わるからです。
また、フレームの切り取り方の違いによって、どのような違いになってくるのかということなども書かれています。
その他、「コンセプト力」「ロジック力」「ポジショニング力」についても同じように、問題解決能力向上に役立つ考え方について書かれています。
また、ロジカルシンキングについては過去の記事「ロジカルシンキングを勉強するためのおすすめ本」でも書いていますので、参考にしてみてください。