This post is also available in: English-US (英語)
弊社は自社開発を中心に行っている会社で、SEO対策のノウハウはありますが、主に自社の製品に対して行うものですので、比較的中立的に書けるかなと思って、本記事を書いています。
最初にこの記事を書いてから7年ほど経ちましたが、「中小企業のWEBサイトのSEOは、安易な方法を取るSEO業者に委託すべきではない」という風潮はさらに強まってきています。
ひと昔前に流行った安易な方法とは、バックリンクを増やすとか、ステルスマーケティング的な口コミを書きまくるとかといった、Googleのガイドライン的にはグレーゾーンではなくほぼブラックに近い方法で、今ではもう逆に検索順位が下がる要因となっています。
ただ、SEO関連の分野も高度化して、基本的なSEO対策をするだけなら自社の人員が頑張って勉強してなんとかかるかもしれませんが、SEO業者がサポートしている競合他社に対して自社の人員だけで戦うというのはちょっと無理がありますし、またSEO対策ができるスキルのある人員を雇うのも無理があるのかなと思います。
次の項目からは、弊社が受託した業務の経験上、中小企業においてSEO対策を業者に委託する時に注意すべき点を書いています。
そもそもSEO対策とは何か?
SEO対策を業者に委託するにしても、発注する側がある程度SEO対策を理解していないと色々と都合が悪いですので簡単に説明しておきます。
そもそもSEO対策とは、簡単に言うとWEBサイトを最適化して Google/Yahoo!/Bingなどの検索エンジンの表示順位を上位に上げることを指します。
しかし、ただ検索エンジンの表示順位を上げるだけでは収益には結びつきませんので、少し頭を使う必要が出てきます。
例えば不動産会社のWEBサイトでしたら、「賃貸 大阪」と「賃貸 日本橋駅」というキーワードでは言うまでも無く「賃貸 日本橋駅」の方が競争も少なく、収益に結びつく確率が高いです。
SEO対策を効果的に行う方法
そして先ほどの例で、自社の商圏が決まっている不動産会社なら「賃貸 日本橋1丁目 マンション」というさらに絞り込んだキーワードでSEO対策を行うことでさらに収益に結びつく確率は高くなります。
また、それと連携して営業やオフラインマーケティングと連携を行えば効果はさらに高まります。
このような方法をとる場合にはやはり、会社のマーケティングや営業、WEBサイトのコンテンツなどと全社的に連携する必要が出てきます。少ない経営資源の効率を最大限にするためには、WEBサイトのSEO施策を含めて、全社的に戦略を統一しなければなりません。
Googleのアルゴリズム変更にどう対処すべきか?
少し専門的な内容になりますが、けっこう頻繁にGoogleのアルゴリズム変更によって多くの中小企業のWEBサイトの表示順位が下がるという現象が起きて、うちに相談がきたりします。
よく原因を調べてみると、WEBサイトの表示順位が下がった中小企業の方の多くは「安易な方法によるSEO対策を行う業者さん(もしくは方法)」を利用していた…そしてその「安易な方法」が原因で検索の順位が下がったにも関わらず、また(同じような)SEO業者さんに相談しているという事になっていたりします。
ここで重要なことは、まっとうなやり方でSEO対策を行っているのであればGoogleがアルゴリズム変更しようがほとんど関係ない(むしろ悪いサイトが排除されるので順位は良くなる)という事実です。
中小企業に最適なSEO対策とは?
小手先でのSEO対策は、長期的視点で見るとSEO対策の費用に対するROI(投資収益率)は良くありません。頻繁に(googleのアルゴリズムが変更される度に)大幅なSEO対策の変更が必要となるからです。
結果的に余計な経費が増えるだけになってしまいます。
では、中小企業のSEO対策はどうするべきかというと、大切なのは、WEBサイトのSEO対策を含めた、マーケティング部門・営業部門などと連携して戦略を全社的に統一することです。
そして、経営資源が豊富にある大企業とは「戦わない」方針で、大企業が「戦えない」領域にて経営資源を集中すると良い結果が出る場合が多いです。
小手先のSEO対策でなく、全社的な戦略に基づいた価値の高いコンテンツを提供することが一番のSEO対策ですので、もしSEO対策を委託するのであれば、全社的な戦略にまで深くコミットするような業者にSEO対策を委託すべきだと思います。
マーケティング戦略を全社的に統一することについては、過去の記事「[もくじ]中小企業向けに特化した統合WEBマーケティングの記事一覧」を参考にしてみてください。