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まえがきに書いてあるように、文章に関する技術の本はたくさんあるけれども、ビジネスの分野でたくさんのベストセラーに関わった方の文章の本というのは、ほとんど読んだことがないという出版社の方からの要望で本書を執筆なされたそうです。
書いて生きていく プロ文章論
しかし、私自身改めて思ったのは、この心得さえしっかり持っていれば、かなりの人の文章がうまくなっていくのではないか、ということです。―(中略)―表面的な技術を身につけたところで、文章はうまくならないというのは、すでに多くの人の実感ではないかと思うのです。
何より実際、私自身がそうだったのです。
(P010)
文章術を上達させたいと思って、"句読点の使い方"みたいな楽しく読む事のできない本(楽しく読める方もいらっしゃるかもしれませんが...)を読む事もあったかとは思いますが、本書は「文章の怖さをしっていますか?」「挑発だけでなく安心もさせていますか?」など、文章を書く際の細かな心構えについて語りかけるような文体で書かれていて、非常に読みやすいです。
文章を書いてご飯を食べている方は、やはり上手だなと思わせてくれる内容です。
また、文章に関する技術以外にも、取材・インタビューの際に著者が気をつけている事などにも、全体の7章のうち2章の中で触れられています。
その他「書く仕事」のキャリア作りなど、プロのライターとしてどのようなことに気をつけた方が良いのかということにまで話が及んでいます。
ブログやホームページで文章を書く必要のある方はもちろん、職業として文章を書く方には断然おすすめの一冊です。